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あとがきと山崎ナオコーラさんの話。

Posted on Posted in 今日の読書

あとがきの話をしたいと思います。

私はあとがきが、好きです。
著者が話しを振り返ってかくものも、著者に対する思いをまた他の誰かが書くのも、どちらも好きです。私はだいたいの場合、本から大変影響を受ける訳ですが(感動する言葉があったり、言語化が成されている自分の気持ちがあったりするから)、そんな感動の余韻をもったままあとがきに行くと、著者または他者からみた著者がより人間らしくて、安心するのです。あ、この人も、私と同じ人間だった。と思うのです。どんなに素晴らしい言葉、自分では考えられないような感覚や、すっとさせてくれる文章を綴っていても、あとがきにその方の人間らしさがきちんと存在していて、私の気持ちも誰かの気持ちであったんだと安心するのです。また著者とそのまた他の誰かの関係を見るのも面白いですよね。

次に山崎ナオコーラさんの話をしたいと思います。
私はナオコーラさんが特に好きで、ほぼ読んでいると思います。ナオコーラさんは「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」というのが目標だそうで、だいたいのナオコーラさんの本の著者紹介にこの言葉が書かれています。ナオコーラさんの本を読むたびに、「あぁ、今回の面白かった」とか、「自分のことが書かれているのかと思った」「今回はあの子が好きそうだな」とか、「今回は私あまり好きじゃなかった」と、毎度いろんな感想をひとりの読者として勝手に抱いている訳です。そして、またこれも勝手に、ナオコーラさんはこういう人なのかなぁとか、友達になりたいなぁとか思っていたりもします。

最後に、あとがきと山崎ナオコーラさんの話をしたいと思います。
私は山崎ナオコーラさんの「かわいい夫」のあとがきを読んで、大泣きしました。確か電車の中で。
涙した文章を、ここに書くのはもったいない気もするけど、書いちゃいますね。『それから、誰よりも、読んでくださったあなたのおかげで書けました。あなたが大好きです。』

こんなこと言っちゃだめかもしれませんが、本当に簡単な言葉だと思います。本当に分かりやすい分かりやすい言葉だと思います。でも、ナオコーラさんの本を今まで割と読んできて、ナオコーラさんの気持ちが全部ここに集約されているような気がして、私は大泣きしたのです。(かわいい夫は2015年の本)

どんなにかっこいい素敵な文章を書いていても、書いているのは人間であり、どこかの読者のために、書いているのだと思ったのです。私はよく泣くので今この文章をかきながらも、目には涙がたまっています。(すいません)
 読者は本を良くも悪くも簡単に評価ができてしまいます。アマゾンのレビューなどでも、自分に合わなかった本を面白くない本だと言い切れてしまいます。多くの人が面白かったという本を、面白いものだと思って読んでしまうこともあります。(レビューがダメだと言っているわけではないですよ)

 ただ、どんな著者も愛を込めて、愛を注いで書いているということ。そして、人間なんだということを、私はあの言葉で感じたのです。本というものが、著者だけのものでなく、読者だけのものでもないと、私は思いました。当たり前ですけどね。

あえて山崎ナオコーラさんのこの本が好きだ、という紹介はしません。
本屋さんの「や」から始まる棚へ、行ってみてください。


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「ふたり」のひとり

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撮影・企画・デザイン・なんでも屋ユニット「ふたり」のうちの一人が書きます。テーマはいろいろですが、文章がうまいので楽しみです。好きな食べ物は、もずくとわかめだそうです。Twitter
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