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恋愛話も時々しようよ。

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 「好きなタイプは?」という質問に対して、「やさしい人〜」「かっこいい人〜」とすぐさま答える人がいるとき、内心で「うそつけい!!」と私は、突っ込んでいる。実は。

「やさしい人」と答える人の中の「やさしい人」というのは、細かく細かく、ハンバーグの中に入っている玉ねぎぐらいに刻まれた、細分化されたイメージや理想があって、その中で厳正なる判断の元、好きと嫌いがカテゴライズされていることを私は知っているのだ。ひぃ、こわい。

 ちょっとひねくれた友人の佐々木くんが、飲み会で結婚するなら石油王がいいという話で女子が盛り上がっていたのを聞いたけどどう思う?と聞かれた。それなら「しいたけ王」であるしいたけ農家の方がいい、と確か応えた。「なんで」と言われた。

 結婚する相手に求めることは何?と聞かれた時は、「牡蠣」が好きな人と応えた。

「そういうのなん」と言われた。牡蠣繋がりでいくと、私は俵万智の『サラダ記念日』に収録されている、牡蠣の殻を破ってくれているあなたの指に血がでているというような情景について詠まれた短歌を見つけたときは、発狂した。まさに、これだ。これだ。大変、ときめいた。

 なので、私は好きなタイプは?と聞かれたら「牡蠣の殻をむいてくれるような優しい人」と進んで、答えることにする。分かりやすい。私は、牡蠣をむく姿にその人の優しさを見つけることができるタイプなのだと思う。牡蠣でなくとも、はっさくとかも思うのだけど。



 
『もしもし運命の人ですか。』は歌人の穂村弘が書いたエッセイである。ここに書かれている穂村さんの恋愛観は、穂村さんのものである。好きとか好きとか好きとかのポイントは、人それぞれだから最高だ。だからこそ、恋愛話は面白い。読んだ後、穂村さん変わってんなぁとにやにやしていたが、私も上記に述べたようなところである。共通点を見つける恋愛話も面白いけど、一緒じゃない恋愛話も、特別でいいもんだ。昔、ある尊敬する先輩に、キュンとしたポイントを聞いたとき、「え、それ?」ってことを言っていた。全然理解出来なかったのでもう思い出せない。でもなんかそれもいいじゃないですか。先輩は可愛い顔してた。






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「ふたり」のひとり

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撮影・企画・デザイン・なんでも屋ユニット「ふたり」のうちの一人が書きます。テーマはいろいろですが、文章がうまいので楽しみです。好きな食べ物は、もずくとわかめだそうです。Twitter
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